20161222series邂逅encounter 御継《みつぎ》の語り 

clumusica 24thconcert [clumusica friendship charity26]
series邂逅Project III
御継《みつぎ》の語り Inheritance of Traditional Singing
本年度京都市芸術文化特別奨励者林美音子氏を迎えて
Hayashi Mineko,Yanagawa shamisen
Recipient of the Kyoto City Special Bounty Program for Arts and Culture 2016
with ensemble clumusica, Nakamura lab, Faculty of Music, Kyoto City University of Arts

2016.12.22[木] 京都市立芸術大学大学会館ホール
主催 : ensemble clumusica 京都市立芸術大学音楽学部作曲専攻中村研究室
Organizer:ensemble clumusica Nakamura lab, Faculty of Music, Kyoto City University of Arts

協力:京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター
Collaboration:Research Centre for Japanese Traditional Music, Kyoto City University of Arts

ごあいさつ

本日は暮れの大変おいそがしいなか沓掛の学舎までお運びくださり、本当にありがとうございます。
clumusica設立以来8年目24回目の演奏会はseries邂逅のプロジェクトIIIにあたり、 2015年1月、12月、2016年1月そして12月とさまざまな東西の遡及と邂逅によって今回4回目を迎える運びとなりました。
《御継(みつぎ)の語り》と題した今回は、本年度京都市芸術文化特別奨励者認定の柳川三味線の林美音子氏をお招きし、三味線音楽最古の芸術的歌曲である組歌の演奏をお聴きいただくのに、柳川流と柳川三味線について本学名誉教授で元日本伝統音楽研究センター所長の久保田敏子先生にお話しいただきます。またその導入に際し、この流祖柳川検校の没するころドイツで成立した音楽と、柳川検校の没する一年前にスペインで没した盲目の音楽家の音楽をお聴きいただきますが、前者はよく知られたパッヘルベルのカノン、後者は盲目のオルガニスト・作曲家のパブロ・ブルーナのオルガン音楽で、これらを弦楽によって演奏いたします。
さらに後半では、現代の盲目の演奏家・作曲家で北京中央音楽院博士課程の代博氏による音楽と、この邂逅シリーズで誕生した韓国の現代作曲家金重希氏による口承文芸パンソリの歌い手のために書かれた音楽をご紹介し、昨年の笙と弦楽の協奏曲に続くプロジェクトIIIの東西古今の遡及と邂逅として詞から作りました柳川三味線と弦楽の遡及と邂逅の協奏曲《御通木(みつぎ)》をお聴きいただきます。どうぞゆっくりとお楽しみください。
2016年12月
中村典子        
京都市立芸術大学音楽学部准教授
                                     
clumusuica collaborative supervisor

プログラム
レクチャーコンサート Lecture Concert
《第1部 同時代音楽》 Part I Music of the Same Age
ヨハン・パッへルベル 《カノン》 Johann Pachelbel (1656-1706) : Canon (ca.1680)
パブロ・ブルーナ 《聖母の連禱》 Pablo Bruna (1611-1679) : Tiento de Falsas 2 tono (17C)
お話:久保田敏子
[京都市立芸術大学名誉教授・元日本伝統音楽研究センター所長]
Lecture:Kubota Satoko
[Professor emeritus, Kyoto City University of Arts,
Former Head,Research Centre for Japanese Traditional Music]
柳川検校  《早舟》  [作詞不詳] (抜粋) Yanagawa Kengyo ( ?-1680) : Hayafune (17C) [extract]
柳川三味線:林美音子 Yanagawa Shamisen : Hayashi Mineko

[pause]

《第2部 語りの御継》 一部録音より* Part II Inheritance of Traditional Singing  * includes recording
代博 (1988- )[中国] 《空谷幽兰》より* Dai Bo(1988- )[China] : KONG GU YU LAN (2008)
パンソリ (伝承曲)[韓国] 《春香伝》より* Pan’Sori (traditional) [Korea] : from “Chunhyangga”(18C)
金重希 (1963- )[韓国]  《夢なり》より* Kim Joonghee (1963- ) [Korea] : 꿈이로다”Dream”(2015)
中村典子 (1965-)[日本] 《御通木》 柳川三味線と弦楽の協奏曲 (2016,世界初演)
Nakamura Noriko:“MITSUGI” Concerto for Yanagawa Shamisen and Strings (2016, World Premiere)
柳川三味線:林美音子 Yanagawa Shamisen : Hayashi Mineko
弦楽:アンサンブル・クラムジカ
中村公俊 江口純子 水野万裕里 
大藪英子 北條エレナ 柳樂毬乃 三上さくら
大西泰徳 孫工恵嗣 村田静菜 井上大貴 池田源輝
ご案内・作曲・編曲・指揮:中村典子 [京都市立芸術大学音楽学部准教授]


Strings:ensemble clumusica
Nakamura Kimitoshi  Eguchi Junko  Mizuno Mayuri
Oyabu Hideko  Hojo Elena Yagira Marino Mikami Sakura
Onishi Yasunori Magoku Keishi Murata Shizuna Inoue Hiroki Ikeda Genki
Presenter&Conductor[Composition,Transcription]:Nakamura Noriko [associate professor, Faculty of Music, Kyoto City University of Arts]

《第1部 同時代音楽》 Part I Music of the Same Age
ヨハン・パッへルベル 《カノン》
Johann Pachelbel (1656-1706) : Canon (ca.1680)
 パッヘルベルは南ドイツ・オルガン楽派最盛期のバロック中期の最重要作曲家。カノンはもっとも知られた三声に通奏低音の音楽で、冒頭2小節を28回オスティナートするなか上声部が順に受け渡されてゆく明快な構造である。楽曲成立の1680年が柳川検校の没年にあたる。
パブロ・ブルーナ《ティエント・デ・ファルサス》
Pablo Bruna (1611-1679) : Tiento de Falsas 2 tono (17C)
パブロ・ブルーナはスペインの盲目のオルガニスト・作曲家で、柳川検校の没年の一年前に没している。現存する32の作品はすべてティエント様式のオルガン作品である。ティエントは変化に富んだ一連の模倣的な傾向で、英独蘭のファンタジア、イタリアのリチェルカーレ[探求]に類似し、語源はスペイン語の動詞tentar(触れる、誘う、試す)に由来する。ティエント・デ・ファルサスとは、調性や旋法に含まれない不協和音を多用する試みといった意味となる。
柳川流と柳川三味線について
久保田敏子[京都市立芸術大学名誉教授]
◆「柳川流」について
柳川流は、地歌三味線の最古の流派で、現在は京都でしか伝承されていない。流祖は、柳川検校(?-1680)で、三味線を開発して最初の地歌作品「三味線組歌(本手)」7曲を作曲したとされる石村検校(?-1624)の弟子とも孫弟子ともいわれる。そもそも地歌の流派は、職格取得のための必修曲であった「三味線組歌」の伝承系譜によるもので、柳川検校以降は、その孫弟子・野川検校(?-1717)が、大阪を中心に広めた「野川流」しかない。
初期の三味線も少しずつは改良されたが、江戸期迄は柳川検校時代のものが主流。ただし、素人も挙って稽古をするほど義太夫節が人気だった大坂では、地歌もその音色に近づくために、初代津山検校慶之一(?-1836)が、握りが重く、先端で急に薄く大きく拡がる「津山撥」を開発。以来、それに倣った撥が急速に普及した。 明治になると、楽器自体の改良も、大阪や九州で行われた。現在一般に使用されている地歌三味線は、九州の長谷幸輝(1842-1920)と弟子・川瀬里子(1873-1957)が完成したもので、俗に「九州三味線」と呼ぶ。今では、この「九州三味線」と「津山撥」が地歌の主流となり、柳川流を伝承する京都でも表現力に幅のある「九州三味線」を用いるようになった。とは言え、今、地歌作品として最も演奏頻度の高い「京風手事物」が作られた時代は、まだこの柳川三味線であったはず。
京都では、流祖以来の「柳川三味線」が廃絶しないように、京都當道会が中心となって伝承に尽力している。今回の京都市芸術文化特別奨励者・林美音子もその一人である。
◆「柳川三味線」の主な特徴
① 形状は現行の地歌三味線に比べると、全体にやや小振りで、棹も細めである。
② 皮は表裏それぞれ一匹ずつの幼猫の皮を水で濡らして、金栓で張る。従って、表面には八つの乳跡があり、俗に「八つ」と言う。
③ 胴には胴掛けを掛けず、肘を乗せる所に「手当たり」という金襴の小布を直張りする。根緒には房飾りを付ける。
④ 棹は細めで、胴への付け根は鳩の胸のように丸みを持っているので、高い勘所は棹と糸との隙間が広くて押さえに難い。現行では胴の直前迄、一直線になるように改良。
⑤ 駒は鼈甲製で、胴皮に触れる台が広めで、底が刳り抜かれて空洞なので軽量。現行は底面に金属を埋め込んでいるので重い。
⑥ 撥は「京撥」とも称し、象牙製で、楽琵琶の撥に近い小振り。握りから先端にかけて、かなり薄くなっていて、しなやか。胴皮に打ち付けずに、ヘラで練り物を捏ねる様に弾く。
⑦ 音色は、意外に野太く、深い味わいがあるが、細かい表現をするには技巧的に難しい。
柳川三味線と現行の地歌三味線の比較              
柳川三味線と現行三味線の駒と撥(現行:津山撥)


柳川検校  《早舟》  [作詞不詳] (抜粋)
Yanagawa Kengyo ( ?-1680) : Hayafune (17C) [extract] *抜粋版
柳川三味線:林美音子 Yanagawa Shamisen : Hayashi Mineko

名護屋、山路よノ、肥後や八代、熊本じゃ。鳥もえ通わぬマタノヨヤ、宵。
これが暇の、これが暇のマタノ、エソレ、文、手にはヤッコレサッサ、取らいで生中に。
お少女少女様は、形は椋鳥で、声は鶯で、しゅくしゃか、むくしゃか、さんばか、
しんから、しんたか、きゅうたか、ずんばいぼ、眉目が好ござれば
マタノ、エソレ、声、声もイヨソレ、言葉もしなやかな。
我が引くならば、山じゃ木の根も萱の根も、川じゃ川柳、里に下がりて、
道の小草も田の草も、人の嫁御も小娘も、綸子細帯さらりさっと巻きあげて、
十七、七、八は、いざや友どちを寄せや集めて、我が音頭で鼓太鼓や、
てっこや唐鼓や、振鼓、けけにからからり、ひゃふらひふら、たらふらや、
エエ、さらさらと引かばソレかば、靡きゃるなマタノ、エソレ、引く、引くに
イヨソレ、靡かぬ草も無や。
エエ、是より下へは山城川とて、昔由来はノ、サッテモ、川なれど、
往けど戻れど、流れはちょろちょろ川の、橋はとも吊り、纜ともづなよ、くるり、くるり、
くるり、エッくるり、ヤッくるり、くるりくるりと巻きゃげて、川下さして
流れ落つる、落つる、つるつる落つるも、是もご縁かヤ。
下は堀川のマタノ、エソレ、深、深きイヨソレ、思いは我独り。
つるや、つるつると行過ぎて、行けば右手よ、戻れば左手、今は出来女郎、
小熊様の、呼名を申せば、さて西国の中川奥なる、檜の木出格子の、
瓦葺の、隣の与太郎兵衛が娘、さっても目鼻好し、甚だ好しノ、
眉目が好ござれば、マタノ、エソレ、声、声もイヨソレ、言葉もしなやかな。
沖を漕いで通るは、明石の浦の源太が本船か、
サテ、艪では遣らいで歌で遣る。
一の枝引けば、二の枝靡く、靡けや小松の一の枝、
つりりん、りつりりん、つりりん、りつの、つりりん。

《第2部 語りの御継》 一部録音より* Part II Inheritance of Traditional Singing  * includes recording
代博 (1988- )[中国] 《空谷幽兰》より* Dai Bo(1988- )[China] : KONG GU YU LAN (2008)
空谷幽兰
贞芳只合深山,红尘了不相关。 留得许多清影,幽香不到人间。---张 炎《清平乐》
慎ましやかに芳しい蘭の花は山の奥深くに咲くのが似合う。汚れた世界とは関わらぬように。
清らかな影も山の中にとどめておこう。かすかな香りさえ人里に届かぬように。
張炎《清平楽》(訳:パン・ジュィン)

パンソリ (伝承曲)[韓国]
《春香伝》よりスクテモリ 蓬髪 [みだれがみ] *Pan’Sori (traditional) [Korea] :from”Chunhyangga”(18C)

パンソリは多くの場合、韓国語の歌劇、語り物と呼ばれる。歌い手と杖鼓の打ち手を共有し、音楽劇の形で主題にした物語を語る韓国の伝統音楽の型である。杖鼓が音の時間的構造の進行を提供し、演唱の情熱に追加する励ましの言葉を叫ぶことで付随的な役割を果たしている間、歌い手は歌、言葉、 そして身体言語を通して中心的な役割を果たす。明確な独特の音、律動、そして歌の技術で、
パンソリは韓国独特の文化的景観の真の代表である。                                                  
歌劇形式の古い小説「春香伝」。宋春香、妓生の娘と李夢龍、両班の息子の身分を超えた愛の物語。ス クテモリは、妓生の娘宋春香に妓生なら身辺に侍るように求める役人に応じず、春香が愛を誓った李夢龍への貞節を守ったために拷問され投獄された牢で歌う歌。「蓬髪[みだれがみ]」という意味で、 邂逅を待つ女性の深い想念を語る作品である。
パンソリは申在孝の「パンソリ」(東洋文庫)では、パン:場、ソリ:音と解されている。あまねく(遍く普く)行き渡る「汎」と、 世界を観察して形どった響を組み合わせ、発する音の連なる音節によって伝える世界のすべてという意味での「聲」で、「汎聲」とも感じとれる。 [金重希・中村典子]

金重希 (1963- )[韓国]  《夢なり》より* Kim Joonghee (1963- ) [Korea] : 꿈이로다”Dream”(2015)

夢なり 
夢なり
 
すべては夢なり
汝も我も夢中に在り
こもそもこの夢なり                             
夢中目を覚まさんとすれば
また夢なり
目の覚むるも夢なり                                         
夢に生じ夢に住し夢に歿す
一期はからじなし                                          
目覚むるに夢見て何をかせむ
感なる言の葉 いな 光生ず

夢である 夢である
 
すべては夢である
汝も我も夢の中にある
これもそれもこの夢である                 
夢の中で目を覚ますとまた夢である
目を覚ます夢も夢である                                  
夢に生まれ夢に住んで夢に死んでゆく
人生には無駄は一つもない                                
目を覚ますなら 夢を見て何をするのだろうか
感極まった言葉 いや 光が生じたのだ
[韓国南道民謡フンタリョン(興打令)の一部
”夢なり”より 金重希・中村典子共訳]     

中村典子 (1965-)[日本] 《御通木》 柳川三味線と弦楽の協奏曲 (2016,世界初演)
Nakamura Noriko:“MITSUGI” Concerto for Yanagawa Shamisen and Strings (2016, World Premiere)

柳川三味線:林美音子 Yanagawa Shamisen : Hayashi Mineko

弦楽:アンサンブル・クラムジカ
中村公俊 江口純子 水野万裕里 
大藪英子 北條エレナ 柳樂毬乃 三上さくら
大西泰徳 孫工恵嗣 村田静菜 井上大貴 池田源輝
指揮:中村典子 [京都市立芸術大学音楽学部准教授]
Strings:ensemble clumusica
Nakamura Kimitoshi  Eguchi Junko  Mizuno Mayuri
Oyabu Hideko  Hojo Elena Yagira Marino Mikami Sakura
Onishi Yasunori Magoku Keishi Murata Shizuna Inoue Hiroki Ikeda Genki
Conductor:Nakamura Noriko [associate professor, Faculty of Music, Kyoto City University of Arts]
御通木 [作詞:中村典子]
一.疾(と)く還(かへ)らむ 阿弥ヶ峰(あみがね)の
鴈(かり)が遠音(とほね)の さしも知(し)らじな  
二. 疾(と)く奏(かな)でむ 静(しづ)の舞(まひ)
自然(じねん)普賢(ふげん)の 極(きはみ)なり
三. 疾(と)く語(かた)らむ 瑞(みづ)の聲(こゑ)
満(み)つ立処(たちどころ) 御通木(みつぎ)かな
四. 疾(と)く重(かさ)ねむ 往(い)にし辺(へ)の
光(ひかり)出(いづ)らむ 命(いのち)なりけり
[現代語訳]
はやく還りたいものです 
それほどまでとはご存知ないでしょう 
遠くから聞こえて来る阿弥ヶ峰の鴈の遠くまで聞こえる音を

はやく奏でたいものです 
あるがままにあまねくかしこき極みの 
しづ[垂づ・鎮・わたくし・静]のまひ[真日・舞]を

はやく語りたいものです 
かみと通じる木の瑞々しい聲が
立ちどころに満ちます

はやく重ねたいものです 
いにしえのときの光[ひかり]が出てくるでしょう
命があるからこそです[中村典子]

出演者

林美音子[地歌筝曲・柳川三味線]

1981年京都生まれ。音楽家の両親のもとで育ち、幼少期より、母であり地歌演奏家の林美恵子師に地歌の基礎と古典曲を学ぶ。邦楽の既存概念やジャンルの壁を乗り越え日本音楽に多大な影響を残した演奏家・沢井忠夫師から現代邦楽を学び、京都にのみ伝わる三味線の祖型・柳川三味線の保存と伝承に尽力した先駆者・津田道子師にその手ほどきを受ける。10代の頃より国内のみならずポーランド、ハワイ、中国・蘇州などで国外公演の経験も積み、大学時代には奈良教育大学にて音楽文化を専攻。2011年、「くまもと全国邦楽コンクール」優秀賞受賞に続き、日本伝統文化振興財団による邦楽技能者オーディションに合格。CD『柳川三味線 林美音子』(販売元:victor)をリリース後、文化庁芸術祭参加公演となる初のリサイタルを開催し、演奏家として本格的に活動を開始する。現在、大蔵流狂言を茂山千五郎師に、俚奏楽家元本條秀太郎師に師事、自身の公演において初演委嘱作品や現代舞踊との共演を披露する等、地歌、なかでも柳川三味線の次世代へ繋ぐ新たな可能性を探求しながら活動の幅を広げている。また、2010年頃より教育現場においても積極的に携わり、現在、京都教育大学附属桃山小学校和楽器講師、奈良教育大学非常勤講師、京都女子大学非常勤講師、滋賀県立石山高等学校非常勤講師、京都教育大学による文科省認定「我が国の伝統・文化教育の充実に係る調査研究」推進委員として教材用DVDに出演する等、邦楽を未来に繋ぐ架け橋として積極的に活動する。2012年、公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団による「第32回伝統文化ポーラ賞奨励賞」受賞。2016年、京都市より「平成28年度京都市芸術文化特別奨励者」の認定を受ける。NHK 総合『にっぽんの芸能』出演や、ラジオ、新聞、雑誌等各種メディアにも多数出演。2016年11月1日初の東京リサイタルを開催。(於:紀尾井小ホール)同年12月、若手地歌演奏家として選出され、奈良日伊協会ら主催によるイタリア公演ツアー2都市にて演奏。公式HP:http://mineko-h.com 公式instagram :mineko_hayashi

久保田敏子[音楽学]

大阪船場の生まれ。相愛女子大学音楽学部作曲学科卒。同研究科音楽学専攻修了。池内友次郎氏に作曲、音楽学を岸辺成雄氏、平野健次氏に師事(いずれも故人)。習慣により、数え年の6歳6月より舞踊とピアノを、少し遅れて箏曲を習って以来、お稽古フリークとなる。その後、菊県琴松師に地歌箏曲を、杵屋勝六師に長唄、菊原初子師に地歌、先代藤井千代賀師に山田流箏曲、天王寺楽所雅亮会で雅楽、四世竹本津大夫に義太夫節を習うほか、色々とお稽古を受ける。但し、どれも物にはなっていない。相愛女子大学、龍谷大学、奈良教育大学等を経て、平成12年度から新設された京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター教授。テレビやラジオの講師、邦楽鑑賞会の解説、邦楽コンクールその他の審査委員、審議委員、企画委員などもつとめる。主著に「日本芸能セミナー 箏・三味線音楽」「NHK古典芸能 箏曲・尺八鑑賞入門TVテキスト」「点描 日本音楽の世界」「よくわかる箏曲地歌の基礎知識」などがある。現在、京都市立芸術大学名誉教授。

ensemble clumusica

中村公俊[ヴ􏱷ァイオリン]京都市立音楽高等学校(現京都市立京都堀川音楽高等学校)を経て、京都市立芸術大学音楽学部卒業。同大学院器楽専攻修了。神戸大学人間発達環境学研究科博士課程の研究生として、ヴァイオリンの指導法についての研究を行った。これまでにヴァイオリンを香西理子、片山晶子、岸邉百百雄、四方恭子、ヴィオラを山本由美子の各氏に師事。オーケストラや室内楽でのヴァイオリン、ヴィオラ双方の演奏だけでなく、現代音楽や新曲の初演、録音も行っている。また、栗東芸術文化会館さきらジュニアオーケストラアカデミーで後進の指導にあたっている。2013年《第23回》青山音楽賞バロックザール賞受賞。CDを2014年5月発売。

江口純子[ヴ􏱷ァイオリン]京都市立堀川音楽高校、京都市立芸術大学音楽学部、同大学院首席卒業。卒業時に大学院市長賞受賞。2009年全学費免除のもとアメリカ北フロリダ大学演奏科に留学。2012年第16回京都の秋音楽祭にて豊嶋泰嗣、林七奈、篠崎友美、上村昇の各氏と共演以来、著名アーティストとの共演を重ねている。現在、自身のリサイタルや室内楽、オーケストラ客演でヴァイオリン、ヴィオラで活動中。

水野万裕里[ヴァイオリン・ヴィオラ] 4歳よりピアノ、6歳よりヴァイオリンを始める。千葉県立幕張総合高校、京都市立芸術大学を経て、同大学院音楽研究科修士課程修了。同大学卒業演奏会に出演。第15回日本クラシック音楽コンクール第5位。京都・国際音楽学生フェスティバル、Phoenix OSAQA 2014 公開マスタークラスに参加。これまでにヴァイオリンを山岡みどり、山岡耕筰、戸田弥生、中島慎子、 豊嶋泰嗣の各氏に、ヴィオラを山本由美子、室内楽を中島悦子に師事。現在はフリー奏者として室内楽、オーケストラ、アーティストのバック演奏、レコーディングなど、幅広く活動を行っている。

大藪英子[ヴァイオリン]京都市立芸術大学音楽学部弦楽専攻卒業。2004年日本クラシック音楽コンクール全国大会第2位[最高位]、2005年大阪国際音楽コンクール中学校の部第2位。2007年、2009年中学校・高校の部エスポワール賞。2010年全日本音楽コンクール大阪大会高校の部第3位。2006年、2011年、関西芸術文化アカデミー「期待される若き演奏家の集い」出演。2006年、2009年、京都芸術祭「世界に翔く若き音楽家たち」出演。第23回「京都芸術祭奨励賞」受賞。

北條エレナ[ヴァイオリン] ミラノ近郊ノヴァーラ生まれ。幼少時より日本イタリア両国においてコンサート出演。関西フィルと協奏曲共演。高3まで、全国オーディション選抜の佐渡裕率いるスーパーキッズオーケストラの第一バイオリンを務める。京都堀川音楽高校ではコンサートミストレスを務めバイオリン首席卒業。大阪神戸の他、イタリアオランダにてリサイタルを開催し好評を博す。オランダインターナショナルミュージックセッションにてスメタナ氏、フランスにてドガレイユ氏、ザルツブルク音大にてフリッシェンシュラーガー氏のマスターコースを修了し各校にて選抜コンサート出演ディプロマ取得。ロータリークラブ青少年コンクール第1位及びガバナー賞。KOBE国際音楽コンクールC部門(18〜32歳)奨励賞。スペインGLOBA国際バイオリンコンクールセミファイナリスト。京都市立芸術大学首席卒業。

柳楽毬乃[ヴァイオリン] 6歳よりヴァイオリンを始める。第16回KOBE国際音楽コンクール優秀賞受賞。同ガラコンサート出演。第59回西日本国際音楽コンクール入賞。2010年「佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ」のオーディションに合格し3年間在籍し国内外の演奏会、2014年にはOGとして全国ツアーに参加。これまでにヴァイオリンを井川晶子、芦原充、玉井洋子、玉井菜採、豊嶋泰嗣の各氏に師事する。現在、京都市立芸術大学音楽学部4回生。

三上さくら[ヴィオラ] 4歳よりヴァイオリンを始める。2014年9月第68回全日本学生音楽コンクール 大阪大会入選。2014年12月クオリア音楽フェスティバル第5回オーディション第1位。山川玲子、三瀬由起子、久合田緑、各氏に師事。現在四方恭子氏に師事。
京都市立芸術大学弦楽専攻2回生。
                                
大西泰徳[チェロ]京都市立芸術大学音楽学部卒業。現在フリーランスの奏者としてソロや室内楽、オーケストラで演奏する傍ら、clumusica<クラムジカ>、JCMR KYOTOらと共に現代音楽の演奏に携わる他、Quamonett<カモネット>のメンバーとして弦楽四重奏にも取り組んでいる。神戸女学院大学オーケストラ要員。アマービレフィルハーモニー管弦楽団契約団員。

孫工惠嗣[チェロ]奈良県出身。10歳よりチェロを始める。ウェルナー・トーマス・ミフネ主催のワークショップ、軽井沢国際音楽祭、PhoenixOSAQA、ブライトンホテルリレー音楽祭等に参加。これまでに岩谷雄太郎、安野英之、雨田一孝、上村昇の各氏に師事。京都市立芸術大学音楽学部卒業。同大学院音楽研究科修士課程修了。現在、関西を中心にオーケストラや室内楽等で活動中。

村田静菜[チェロ]長崎県出身。9歳よりチェロを始める。2014年九州国際フェスティバルでBostonChamberOrchestraと共演。第12回ヴェルデ音楽コンクールチェロ部門高校生の部最優秀賞受賞。これまでにチェロを宮田浩久、上村昇、原田禎夫、室内楽を上森祥平に師事。活水高校普通科音楽コース卒業。現在、京都市立芸術大学2回生。

井上大貴[コントラバス]1991年、京都市出身。16歳よりコントラバスを始める。京都市立音楽高等学校卒業。佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ、小澤征爾音楽塾オーケストラに参加。平成25年度財団法人青山財団奨学生。2年間渡独し、ヴュルツブルク音楽大学並びにヘッセン州立ヴィースバーデン歌劇場管弦楽団にて研鑽を積む。これまでに黒川冬貴、文屋充徳、吉田秀、西口勝の各氏に師事。現在、京都市立芸術大学音楽学部に在学。

池田源輝[コントラバス] 16歳からコントラバスを始める。第2回Japan International Contrabass Competition 第3位。杉上あつこ、
吉田秀、西口勝、黒川冬貴各氏に師事。しがぎん経済文化センター主催「湖国の作曲家 中村典子&若林千春 作品展」に出演。両氏の世界初演作品を演奏し好評を得る。関西フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団などプロのオーケストラの客演としても活躍中。現在、京都市立芸術大学4年生。

中村典子[ご案内・作曲・編曲・指揮]京都市立芸術大学音楽学部を経て同大学院音楽研究科作曲専攻首席修了。在学中、ブレーメン芸術大学へセメスター派遣留学。故廣瀬量平、北爪道夫、前田守一、藤島昌壽、田島亘、故H.J.カウフマン、ジルベール・アミ等の各氏に師事。日本、韓国、中国、台湾、アメリカ、メキシコ、イスラエル、ドイツ、フランス、スイス、オーストリア、スペイン、イタリア、スウェーデン、ノルウェー、ロシア、リトアニア各地の音楽祭、放送局、歌劇場で度々作品上演。ハイデルベルク大学で《日本の女性作曲家》講演(1991)、モーツァルテウム大学で《身体と図譜》(2014)講演と自演、《流動リズムと音響的推移を通した形状によるアジアの風景-視覚現象融合による音響推移を通した言語的構造体再統合》[夜色樓臺雪萬家-与謝蕪村聲十景]講演(2016)。京都金剛能楽堂での《花變容[桜メタモフォシス]》全米9都市巡演。国連憲章50周年記念UNited We Danceサンフランシスコ歌劇場連続公演(石井潤振付 : 東京フェスティバルバレエ)。第1回小倉理三郎音楽奨学金受給者 (1997)。ディー・ヘーゲ・アーティスト・イン・レジデンス(2001,ドイツ)。京都市芸術新人賞(2001)。クラング・ツァイト(2008,ミュンスター)。Asian Composers League Festival and Conference入選(韓国 2009、台湾2011,イスラエル2012)。《生命の舟》で滋賀県文化奨励賞(2010)。大邱国際現代音楽祭(2013)[Ensemble Contemporary α]、イモラ・ヴェローナ大聖堂巡演(2013)。音楽担当の李周煕舞踊団がソウルARUKO芸術劇場大劇場連続公演(2014)、香港現代音楽祭Musicarama(2014) [ensemble éclat]。clumusica &empty note共同京都公演(2015)。ファウム・チェンバー・オーケストラ日韓国交正常化50周年記念ファウムプロジェクト《朝鮮通信使》京都公演(2015)。empty note&clumusica共同韓国大邱公演(2016)。リトアニア・クライペダフェスティバル(2016)。ensemble clumusica、vocal ensemble clumusicaで国際現代音楽祭《アジアの箏の現在》(2012)、《アジアの管絃の現在》(2013,2014,2015,2016)、《アジアの音舞の現在》(2013,2015,2016)開催。clumusica collaborative supervisor、時之會同人。現在、京都市立芸術大学音楽学部准教授、京都芸術センター運営委員。

照明:渡辺佳奈[日本画4] 音響:西村千津子[教員] 録画:春野海[院2] 撮影:荒木真歩[神戸大学大学院]
オペレーション:稲谷祐亮[院2] 舞台:遠藤隆明、山川和也、横田真衣、池内奏音、影近舞帆、宮ノ原綾音
京都市立芸術大学音楽学部大学院音楽研究科作曲専攻中村研究室

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by n-nakamura226 | 2017-01-28 12:47 | 公演 concert festival | Comments(0)