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うみやまにおもうこと UMIYAMA NI OMOU KOTO in Catholic Kusatsu Church Concert 1/2


うみやまにおもうこと
Umiyama ni Omou koto
2018.8.25[]カトリック草津教会 Catholic Kusatsu Church  
                            
clumusica 30th subscription concert &
31th clumusica friendship charity
[ensemble clumusica & vocal ensemble clumusica
@nakamura lab,Kyoto City University of Arts]
assisted by Istituto Italiano di Cultura Osaka 
cooperated by Catholic Kusatsu Church
organiser:ensemble clumusica & vocal ensemble clumusica
@Nakamura lab,Kyoto City University of Arts
後援:イタリア文化会館大阪  
協力:カトリック草津教会
主催:京都市立芸術大学音楽学部・同大学院音楽研究科作曲専攻中村研究室




うみやまにおもうこと UMIYAMA NI OMOU KOTO in Catholic Kusatsu Church Concert 1/2_e0146075_17565905.jpg

7年目の夏、福島の子どもたちが無料で検査を受け続けられるように 
このたびの西日本豪雨の被災地を支援するために

日本初の放射能想定室併設型《たらちねクリニック》の「こどもドック」で
福島の子ども達が無料で検査を受け続けられるように、  
東日本大震災より7年目の夏、530km南西の滋賀県草津でclumusica[不器用な音楽]が
コンサートを行います。    
今回のコンサートにお寄せ頂いた全額をたらちねクリニック運営委員会と、
西日本豪雨被災地支援のために日本赤十字と カリタスジャパンにお送りします。

clumusica(不器用な音楽)[ensemble clumusica&vocal ensemble clumusica]は、
2007年準備、2008年設立、2009年起動より10年後の近代化150年に向けて活動を継続、
2012年より国際現代音楽祭の京都での開催以来音楽祭常時開催へ到り、
10年で定期公演30回目、チャリティコンサート31回目を迎えました。
日本各地へのツアー・海外公演、海外作曲集団を招いての共同公演や
世界各地での公演・講演など活動が多岐に広がり、本年は4月から6月に
リサーチプレゼンテーション開設と韓国ソウルと中国南寧の
国際音楽祭に招かれて講演・公演いたしました。
それらのなか沖縄戦慰霊の日の琉球舞踊、三線との協奏の
6月23日&24日開催国際現代音楽祭アジアの音舞&管絃の現在2018は、
6月18日の大阪北部地震の影響による京都市立芸術大学大学会館とホールと
講堂施設設備要点検状況により2019年1月6日へと延期、7月6-8日の西日本豪雨では
作曲専攻の試験会場を講堂から京都市西文化会館への移動と連日対応に終われました。
これらのなか音楽祭にたびたび加わって頂いたカルロ・フォルリヴェジ氏と、
昨年9月より一年間ノルウェーから京都市立芸術大学中村研究室に
交換留学中のアンネシュ・ハンヌヴォルトさんも加わって、
うみやまにおもうことをテーマに、イタリア文化会館大阪の協力を得て
イタリア古今のオルガン音楽、日欧の交感、そしてよし笛のご縁と
日本伝統楽器箏と東西の音楽融合の伝統と創造のプログラムを
カトリック草津教会と菱倉佳代さまのご協力を得てお聴きいただきます。
どうぞご一緒にうたっていただけますようにと願っております。

clumusica 中村典子



プログラムノート 
中村典子

ヒルデガルド・フォン・ビンゲン《生命を与える聖霊》

Spiritus sanctus vivificans
vita movens omnia,
et radix est in omni creatura
ac omnia de inmunditia abluit,
tergens crimina ac ungit vulnera,
et sic est fulgens ac laudabilis vita,
suscitans et resuscitans
omnia.

The Holy Spirit: living and life-giving,
the life that’s all things moving,
the root in all created being:
of filth and muck it washes all things clean—
out-scrubbing guilty staining, its balm our wounds constraining—
and so its life with praise is shining,
rousing and reviving
all.

生きて生命を与える聖霊
生命とは動いているすべてのもの
創造された全ての存在の中の根
汚れと泥のすべてをきれいに洗う
犯した罪を取りのぞき傷をうめる香油
賞賛と共に生命は輝き
喚起し復活する
すべてを

古川和音[トランペット]
第22回浜松国際管楽器アカデミー、武生国際音楽祭2017にて
イエルーン・ベルワルツ氏のクラスを修了。
京都市立芸術大学を卒業。第9回関西トランペット協会コンクール
オケスタソロ部門第3位。ソニー・ミュージックエンタテインメント
STAND UP! CLASSIC オーケストラメンバー。
これまでにトランペットを藏野雅彦、早坂宏明の各氏に師事。
室内楽を村上哲、若林義人の各氏に師事。

グレゴリオ聖歌=八橋検校《Credo六段》

Credo in unum   Deum,  Patrem omnipotentem,      
我は信ず唯一の   神    父    全能の   
我信ず、唯一の神、全能の父、

factorem caeli et terae, visibilium   omnium et invisibilium.                    
造り主を天 と 地  見ゆるもの すべての 見えざるもの
天と地、見える物 見えざる物全ての造り主を。

Et in unum Dominum Jesum Christum, Filium  Dei  unigenitum.
唯一の  主  イエズス  キリスト    子   神の    御ひとり
我信ず、唯一の主、神の御ひとり子、イエズス・キリストを。 

Et ex Patre  natum  ante   omnia saecula.  Deum   de  Deo, lumen de lumine,
より 父   生まれ  さきに  よろず 世の    神 よりの 神  光 よりの 光 
主はよろず世のさきに、父より生まれ、神よりの神、光よりの光、

Deum  verum   de  Deo  vero.    
神  まことの よりの 神  まことの
まことの神よりのまことの神、

Genitum,  non factum, consubstantialem Patri:   。
生まれずして 造られ   一体なり   父と
造られずして生まれ、父と一体なり

per  quem  omnia   facta  sunt.         
よりて 主に  全ては 造られ  たり
全ては主によりて造られたり。

Qui propter nos homines, et propter nostram  salutem descendit de caelis,
   ため 我ら 人類の   ため  我らの  救いの   下りより 天 
主は我ら人類のため、また我らの救いのために天より下り、

Et incarnatus est   de  Spiritu Sancto   ex   Maria Virgine:          
御からだを うけ よりて  霊  聖    より  マリア  処女
御からだを受け、聖霊によりて処女マリアより

Et homo   factus   est.         
人と なりたまえり
人となりたまえり。

Crucifixus  etiam   pro    nobis :   sus   Pontio Pilato   passus,
十字架に つけられ ために  我らの もとにて ポンテオ ピラト  苦しみを受け
ポンテオ・ピラトのもとにて、我らのために十字架につけられ 苦しみを受け、

et   sepultus   est.                      
  葬られたまえり
葬られたまえり。

Et resurrexit tertia  die,   secundum    Scripturas.  
  よみがえり 三  日目に ありしごとく   聖書に
聖書にありしごとく三日目によみがえり、

Et ascendit in caelum:  sedet   ad   dexteram   Patris.
のぼりて に   天   座したもう に     右     父の
天にのぼりて父の右に座したもう。

Et iterum venturus est   cum   gloria   judicare   
  再び  来た   り  うちに  栄光の 裁きたもう
主は栄光のうちに再び来たり、生ける人と死せる人とを裁きたもう。

vivos et   mortuos:    cujus  regni  non erit   finis 
生ける 人と  死せる人とを  主の   国は  なし  終わること
主の国は終わることなし。

Et in Spiritum Sanctum, Dominum et vivificanten: 
    霊    聖   主なる    命を与え
我信ず、主なる聖霊、生命の与えぬしを、

qui   ex   Patre  Filio que  procedit.         
聖霊は より   父   子と     いで
聖霊は父とともに出で、

Qui cum Patre et Filio simul adoratur,  et conglorificatur:   
  に   父と 子と  とも 拝し   あがめられ
父と子とともに拝しあがめられ、

qui locutus est  per   Prophetas.
語りたま えり よりて   預言者に
また預言者によりて語りたまえり。

Et unam sanctam catholicam et apostolicam ecclesiam.
   一   聖     公      使徒継承の  教会を
我は聖・公・使徒継承の教会を信じ、

Confiteor unum  baptisma in   remissionem   peccatorum.  
  認め 唯一の   洗礼を   ゆるしのためなる    罪の
罪のゆるしのためなる唯一の洗礼をみとめ、

Et exspecto   resurrectionem  mortuorum  Et vitam venturi saeculi Amen.
待ち望む  よみがえりと   死者の     命とを  来   世の  アーメン
死者のよみがえりと、来世の命とを待ち望む。アーメン。
  
麻植美弥子[箏]   
京都市出身、滋賀県草津市在住。NHK邦楽オーディション合格。
長谷検校記念第2回全国邦楽コンクール箏部門第1位優秀賞、
平和堂財団芸術奨励賞(音楽部門)京都芸術祭音楽部門京都市長賞、
京都芸術祭賞ほか受賞歴多数。びわ湖ホールをはじめ各地でリサイタル開催。
2004年NHK交響楽団フルート奏者菅原潤氏とCDリリース。
「しなやかな中に時々見え隠れする、力強さと香しさに魅了された」と評される。
国内外のアーティストとのセッションなどジャンルを超え多彩な演奏活動を
イタリア・フランス・シンガポール・韓国をはじめ国際的に展開。
中島貞夫監督監修DVDや舞台「六条御息所幻想」「横笛」に参加。
ムジカA国際音楽協会会員。


シューベルト《アヴェマリア》
シューベルト(1797-1828) 晩年の1825年作曲。スコットランドの詩人
ウォルター・スコットの叙事詩「湖上の美人」に作曲された、
理不尽な理由で追放された父親と共に身を隠している娘
エレンがマリアに助けを求めて祈る歌。

*横田真衣、山川和也作品の本日初演を都合により延期いたします。

アンヌシュ・ハンヌヴォルト《コラージュ》(オルガン版初演)*
キリスト教的な関係のタイトルを持っていて、聖ヨハネ教会の
鐘で
演奏されている作品にもかかわらず、この作品はキリスト教に焦点はあまりない。
コラージュとして書かれており、要素が再浮上し、その断片を谷間に展開している。
オリヴィエ・メシアンのテクニックのいくつかの試みでもあるが、
彼の音楽のレプリカではない。(アンネシュ・ハンヌヴォルト)。
2017年作曲のカリヨンのためのコラージュを今回オルガンのために編作。
鐘の歌と女王のファンファーレから作られた。(中村典子)  

バッハ=グノー《アヴェマリア》
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)《平均律クラヴィーア曲集第1巻》の
「前奏曲 第1番 ハ長調」を伴奏に、シャルル・グノー(1818-1893)がラテン語の聖句
「アヴェ・マリア」を歌詞にして旋律を作ったもの。実際には22小節の後に
1小節挿入されている。1859年作曲。

中村典子《かしの木のうた》(ノルウェー語版初演)
4月19日に開催した中村研究室の創造のためのリサーチプレゼンテーションで
楽曲研究発表と日本語の歌・母国語の歌の研究会で西洋音楽受容150年の歴史を
振り返った時、演奏した世界5ヶ国語でうたわれたコラールかしの木のうたを
アンネシュ・ハンヌヴォルトさんがノルウェー語に訳したもの。ノルウェー語版初演。
(都合により本日初演を延期いたします)

セザール・フランク《アヴェ・マリア》
フランク(1822-1890)はベルギー出身のフランスの作曲家。生涯オルガニストをつとめ、
パリ音楽院で教えた。晩年5年間に著名傑作群がほとんどすべて生み出されている。
原作はソプラノ、アルト、テノールとオルガンのために書かれた。

アンヌシュ・ハンヌヴォルト《螢の聲》(草津初演)
この作品は、ホタルの穏やかな光に触発されている。仲間への意識のように、
彼らがどのように同期して行ったり来たりしたかは魅力的である。
それはスティーブ・ライヒの音楽に似た、いくつかの最小限の特質を持っている。
箏の各絃には、それ自身の素数で区切られたメロディー/対指数が1つずつ与えられる。
ジェラール・ペッソンのネーベンシュトゥック[加工作品]にいくつかの類似点があり、
技法やテクスチャに対する制御された偶然性へのアプローチを持っている。
ハンヌヴォルトはまた、ノルウェーの作曲家クリスティアン・ブロムが
グリーグの蝶の考え方を捉えるのと同じようにホタルの思考を捉えた。
日本の《間》というコンセプトの存在も、音楽に大きな影響を与える。
2018年作曲。箏独奏のための初作品。研究室の箏で箏独奏曲を研究、
作曲者の邦楽器作品小個展《夏の音楽〜ノルウェーの民謡、
日本の美学に出会う〜》で初演。耳をすませると、
ほたるの光る声そのものを聴くことができる。

アンヌシュ・ハンヌヴォルト《大地の声》(世界初演)
6月18日の地震が高槻市を襲ったとき、それは準備された箏に多くの音を誘発した。
箏の音に、人の身体によって地元の楽器琵琶湖のよし笛、オーボエに響き渡って
それを構築したのが大地の声である。箏のための第2作で作曲者は福原左和子氏より
箏を学んで箏を譲り受けて購入、オーボエパートには手笛を、箏パートには箏の絃に
手で特別な効果を加え、自然の響きで奏でられる。本日カトリック草津教会で初演。

村辺恵奈[ソプラノ]
滋賀県立石山高等学校音楽科卒業。京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。
幼少期に合唱と出会い、歌の勉強を始める。コロラトゥーラの唱法を得意とする。
中村作品の一連のこどものうたやみんなのうたスクールソングなどをほぼすべて録音している。
これまでに片岡京子、田附和子、小室彰子の各氏に師事。

泉佳穂[オーボエ]
滋賀県出身。10歳の時に琵琶湖でよし笛に出会う。12歳よりオーボエを始める。
滋賀県立膳所高等学校を卒業。オーボエを呉山平煥、高山郁子、室内楽を大嶋義実、
上田希各氏に師事。ジョナサン・ケリー氏のプライベートレッスンを受講。
2014年度京都フランス音楽アカデミーに参加し、ダヴィッド・ワルター氏の
レッスンを受講。2018年京都市立芸術大学を卒業。室内楽の演奏会を企画するなど
積極的に活動している。

福原左和子[箏]
水島光代、故・菊月秋栄、野田弥生、故・沢井忠夫、沢井一恵、故・中井猛、
故・久本元尚子に師事。同志社大学経済学部卒業後、NHK邦楽技能者育成会31期卒業。
モロッコ、アルジェリア、チュニジア、イラク、中国各地、台湾、香港、スペイン、
インド、ヨルダン、シリア、レバノン、アメリカ、イタリア 各地にて
数多くコンサート開催。伏見の清酒「京の文化賞」奨励賞受賞。
京都で3年連続リサイタル開催(京都腕先流胡弓秘曲)。
香港で二夜連続リサイタル開催。京都府文化奨励賞受賞。
文化庁芸術祭新人賞受賞。ブルガリアでソフィア・フィル・オーケストラと
箏コンチェルト世界初演。東北被災各地で公演。
平成10年度文化庁芸術インターンシップ研修員。CD、DVD、
映画音楽等多数収録。CD&DVD nagaregumo PRISM
BAMBOO MAGIC Duo Kyoto 扇歌

アンヌシュ・ハンヌヴォルト[作曲・ピアノ・オルガン]
ノルウェー・ベルゲンの作曲家、ピアニスト。
ノルウェーベルゲン大学グリークアカデミー交換留学生。
ベルゲン大学グリーグアカデミーのピアノ専攻卒業、
現在、京都市立芸術大学とグリーグアカデミーの交換留学生として
一年間、中村典子に作曲を師事中に日本伝統楽器と西洋楽器による
音楽を研究。韓国伝統音楽《アリラン》ベースの
ヴァイオリンとピアノのデュオを作曲者金眞珠氏臨席のもと、
2018年1月11日京都芸大で日本初演。
竹内有一先生に調整頂いた三味線を購入、
津軽三味線によるノルウェー民謡集成を連作で編作曲中。
常磐津三味線を常磐津若音大夫、常磐津音花両氏に学ぶ。
日本留学中研究した邦楽器新作による小個展を
京都市立芸術大学会館ホールで6月25日開催。





by n-nakamura226 | 2018-08-31 14:17 | Comments(0)
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